自然教育やインタープリテーションに興味のある方々に向けてまとめてあるページです。 |
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東京都の自然公園では、1981年からビジターセンターに解説員を配置して、自然公園における環境教育を実践してきた。しかし、具体的な運営計画・マネージメントプランが明確に位置づけられないままに進められてきたきらいがある。そこで1997年からビジターセンター会議において、自然公園の利用の現状や問題点を明らかにしたり、来訪者が何を求めていて、何を伝えるべきなのか、ビジターセンターとして何をすべきかなどについて議論し、解説の指針をとりまとめてきた。
1998年以降もこの議論を継続し、特にビジターセンターの活動全体を見渡しながら年間の活動計画を立案してみたり、解説の展望の部分を充実させた。今後更に議論を続け、自然公園の施設全体の方向性やより具体的な解説の方針を立案していく予定である。
1)ビジターセンターの立地状況
● 自然の特徴
・コナラ−クリ群集の自然林(イヌブナあり。カシ類少ない)
・スギやヒノキの植林(アカマツ・モミ・カヤ・イヌガヤ・ツガなどの針葉樹)
・集落跡の植栽(マメガキ・クワ・ウルシ・ チャノキなど。薪炭林跡)
・セミ10種類(珍)哺乳類28種類 鳥類約120種類
・標高530m〜680m
・敷地内を川(渓流)が流れる(くき沢)。
● 歴史的/文化的背景(VC周辺の場所など) ・かつて二つの集落があった場所。
・奥多摩湖(小河内ダム)建設で移転を余儀なくされた。
● 自然公園の条件(国立公園・国定公園・都立公園、特別地域など)
・東京都自然公園条例の自然ふれあい公園とされている ・秩父多摩国立公園特別地域 ・鳥獣保護地域
● 利用の現状 ・宿泊型の利用者
・車での来訪者が圧倒的に多い。(徒歩少ない→バスで連れてくる必要性) ・子どもだけでの来訪があり得ない。(放課後利用型ではない) ・ドライブなどでの「フラリ」立ち寄り型の利用。 ・アウトドア指向の人多い。
・団体利用も増えつつある。(但し、宿泊学習/研修利用の場合、自炊がネックになっている)
2)利用者の形態
(特徴:どのようなタイプの人たちが多いか。年齢層/目的/来訪の手段など)
・家族連れが圧倒的に多い。
・釣り目的の利用者 (車を一日駐車場に停めている) ・団体のキャンプ利用 ・中年夫婦/若いカップル ・学校での利用が増しつつある。 (地元学校の利用あり) ・バスツアー (ミステリーツアー、紅葉狩り) ・特に自然に関心がない人もたくさん訪れてくる。 (自然体験は少ないが、自然の中で過ごしたい願望の人たち) ・バイクでの立ち寄り型も多い。 ・ペット連れも多い。
3)ビジターセンターの特徴
● 環境の状況(出発点型・中間地点型・目的地点型:山頂・駅の近くなど) ・中間地点型でもあり目的地点型でもある。 多くはサービスエリア的利用がされている。 ・水辺に近い。
(奥多摩湖に面している。水源地にある) ・メインの観光スポットから離れている。 ・交通の要所から離れている。 ・近くに民間の売店や利便施設が ない。 ・登山の起終点になりづらい。
● インフォメーションなどで主に扱っている範囲 (よく問い合わせのある範囲)
・奥多摩〜檜原〜山梨方面(青梅の範囲はほとんど扱われない。)
・山ふるの宿泊施設/山ふる利用関係
・利便施設関係の問い合わせ(買い物・GSなど)
・他の自然体験施設、道路状況、奥多摩の山(道)の状況、他の季節の自然状況
・その他(温泉・キャンプ施設・釣り施設・BBQ施設など)
● 施設の形態(どんな施設・設備があるか:よく活用されている特徴的なものなど)
・ビジターセンター/クラフトセンターなどの体験施設。 ・レストランがある。 ・駐車場がある。
・宿泊施設がある。(キャンプ場/キャビン)
・ビジターセンターにレクチャールームがない。 ・管理するエリアがある。
・止水を施設内でポンプアップし、浄化して利用している。
・水源地にあるため、汚水を三次処理し、施設内で処理している。(放流なし) ・電気/電話などの配線が地下埋没。
4)解説のテーマと展望
● メインテーマ
・人と自然の関わり (特に、秩父多摩甲斐国立公園、岫沢/日指、宿泊型をキーワードに)
● 基本テーマ
・秩父多摩国立公園の自然(多様性:水源林・動物・豊かな自然)
・昔からの人と自然のかかわり(共生:民俗・歴史など人文的事項を含む)
・自然公園、ビジターセンター、インタープリターなどの存在の普及(保全と利用)
・自然公園のルール・マナーの普及(保護)
・感性を大切にした自然の体験(環境教育ことはじめ)
● 解説活動の展望(将来的に力点をおくもの)
・参加体験型の森づくり ・宿泊型の環境教育
・プログラムの開発・実践 |
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